意思を伝えるのは、言葉だけじゃない。一杯のコーヒーの話
先日は、綾部にある聴覚言語障害センターに出張カフェをしにいかせて頂いたのです。
聴覚言語なので、
人によって様々ですが、耳が聞こえにくかったり、聞こえなかったり、言葉が話せなかったり。
そんな中で、
コーヒーを淹れるだけではなく、コーヒーの面白さをお伝えする。
普段どれだけ「言葉」に頼りきっているのかをすごく痛感しました。
ただ、みなさん
言葉以外で、コミュニケーションを取ろう。という意思がある方が多く、
ボディーランゲージや、表情で、細部まで思いを汲み取ってくれるのです。
ほとんどを施設の中で生活されている方々なので、
コーヒー屋さんでコーヒーをゆっくり飲む。ということも無いと伺いました。
ですが、多くの方が「コーヒーが好き」
コーヒーを淹れるときも、みなさん興味深々で見てくれて、
蒸らしの時の膨らみを、みんな目がふた回りほど大きくさせながら驚いてくれました。
飲んだコーヒーも
「おいしい」と言葉で伝えられなくても、
「美味しい」と表情で伝えてくれる。
美味しいだけじゃなく、
それ以外にもたくさんの思いを伝えてくださってるようで、胸が熱くなりました。
あとあと、伺ったのですが、
1時間もの間、みなさんがゆっくり座ってお茶をする。ということは珍しいそうです。
それはきっと、コーヒーの力。
ma-noに自力ではなかなか来れない方の元へ伺いコーヒーを淹れる。
これも、コーヒーの普及活動の一つであり、
ma-noらしい活動の一つかもしれません。
そんな活動をこれからもできる限りですが、できる限り行っていきたいと思います。
スタッフの渡部は元々こちら側のプロフェッショナル。
資格も持ち合わせており、手話もできる。
お問い合わせ頂ければ、施設等にも伺わせていただきますので、
お気軽にご用命ください。
一杯のコーヒーで安らぎと活力を提供する。
店主の前職のボスの言葉。
まさにこれだな。と感じた1日でした。
コーヒーを飲む。というのが大切なのではなく、
コーヒーを飲む。という時間が大切。
そこには、笑顔があるから。
この記事へのコメントはありません。