インターンとピアノとマーノ
先日ma-noにピアノがやって来たのです。
きっかけは、12月23日から27日までにやってくるインターンの子。
ma-noではインターン企画として、様々な方に実際にma-noに入って「体験」して頂くプログラムがあります。
社会人の方も居れば、主婦の方も、大学生の方も、高校生の方も、
アメリカに住んでいる方や、島根、大阪、東京など、住んでいる場所もバラバラ。
みなさん「ma-noに興味がある」という共通点だけ。
インターン企画に参加していただく前に、
ある質問シートだけお答えいただいています。
これらに答えて頂ければどなたでも、というのが一応の決まりなのです。
なぜ、このような質問をするかというと、
「方向性が分かる」からです。
履歴書というのは、あくまでも仕事や資格。
でも本当に大切なのは、その人の「人間性」と「方向性」
というわけで、
「自分自身と見つめ合う」ことをしなければ答えられない質問も中にはあります。
そうすると、
その方が、なにを求めていて、どんな体験を得たいのか?が見えてくるのです。
あらかじめわかっていると、
こちらもただ、ma-noに入ってもらうだけではなく、
その人に合わせた、インターンプログラムを考えることができるのです。
それが、「インターン企画」
過去のもぜひご覧なってください。
そして、23日からやってくるインターン生は
北海道からやってくる平井水萌さん。
自己紹介などは、本人が来てからしてもらうつもりですが、
彼女が書いてくれた質問に私は胸が熱くなったのです。
少し抜粋して。
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・あなたが cafe ma-noの中に入ったら、今の cafe ma-noはどうなっていくと思いますか?
音楽要素が増えます。ma-noにピアノがやってきたら、私は間違いなく弾きます。日記を書くみたいにピアノを弾いて、ときどきお客さんにも披露したいな。あと、ピアノを弾いたことのない人にはぜひ弾いてみてほしい。
・あなたは、「今」何をしている時が楽しいですか?
ピアノを弾いているときです。いつか飽きるときがくるのではないかと思っていましたが、なかなか飽きないです。
不思議な話、ピアノを弾いてると、たまに景色や、絵や、色が見えるんです。すんっ・・・・ごく鮮やかだけどうるさくない濃い青色だったり、黄色に近いキャラメル色の洞窟だったり、星空だったり、金色の下地に深い赤色のまるが載っている、さくらんぼの焼き菓子みたいな模様だったり…。考えなくてもいきなり現れるからびっくりするし、目でも楽しんでいます。これは私の特権のようにも思いますが、本当は他の人にも見えてほしいです。すんごく、きれいなので。
・あなたのこれまでの人生の中での成功体験を教えてください。
またそれはなぜ成功したのか、成功要因を整理して示してください。
私がきっかけとなって、友人がピアノを始め、1年ほど経った今も一生懸命に練習してくれていることです。
その友人の曲(「○○の曲」:その人をとてもとても!よく表している曲)ができて、(意図して作ったのではなく、たまたま適当に弾いた曲がとてもその友人だったんです!)を本人に聴かせてみたのがきっかけでした。
ポイントは、夜に聴かせたことだと思います。朝や昼より、暗い時間の方が雰囲気に深みがあって、ピアノの良さが伝わりやすくなると考えたからです。(こういう、時間帯や演出は結構大事にします。)そして、初めてピアノを聴かせるときに良い衝撃を与えられるように、私がピアノが好きだということをあまり口外せず、中途半端な出来のものを聴かせることもせず、ここぞというときのためにひっそり黙々と練習していました。(笑)ピアノの魅力を精一杯伝えるために、できる工夫、思いつく工夫はできるだけしたいと思っていました。
その友人は、最初は全然ピアノに興味はなかったところから、今では本当に、学校に来た日はほぼ毎日、弾いてくれているようになりました。ここまで熱心に長くピアノを弾いてくれるようになるとは思っていなかったので、もしかして「弾かされて」いるんじゃないかと心配になって聞いてみたりするのですが、「いや、楽しいよ。」って答えてくれました。この上ない幸せと喜びです。ピアノの楽しさが伝わってよかったな、って思います。友人の曲を本人が練習しているのが聴こえたときは本当に、幻かと思いました(笑)それまで、私が弾かなきゃ耳にすることはなかったので…。その時は私が衝撃を受けました。
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他にももっと熱くなる話が書いてあったのですが、それはまた本人にma-noで語っていただきましょう。
さて、
こんな事を知ってしまって、「なにもしない」なんて選択肢は、
先を生きる一人の人間として、ないでしょう。
ピアノがあれば弾くと彼女は言う。
ピアノの音色は景色が現れると彼女は言う。
ピアノに興味がなくても、弾いてしまうようになると彼女は言う。
「ピアノないと始まんないじゃん」
ということで、
となるのです。
ただ、ピアノを置くだけじゃ、それはいけない。
*店主は音楽の知識が全くありません。
「調律」というのが必要だそうです。
一年に一度は必ず。
このピアノはかれこれ15年以上弾かれることがなく眠っておりました。
ということで、音楽の本場(だと勝手に思っている)
ロンドンで調律師として10年活躍していらっしゃった方に
直々にお願いして調律して頂きました。
プロの仕事というのは、見ていているだけでうっとりしてしまいますね。
ただ、ここにあるピアノ。
ここにあるまでも、物語があるのです。
が、長くなるので省略します。
助けて頂いた皆さま。本当に「気軽に行けるでしょ!」って言ってすみませんでした。
簡単じゃないです。ほんとに。
ピアノって想像以上に「重い」ので気をつけてくださいね!
さて、
準備が整いました。
ただ、ちょっとお待ち下さい。
「ピアノがある。」
「ピアノを弾く人がいる。」
大事なことが。。。
「ピアノを一緒に聞いてくれる人」が必要。
そこで23日から25日
ma-noではクリスマスディナーをご用意してお待ちしております。
ぜひともご家族、お友達、彼女、彼氏さんと一緒にいらしてください。
要予約ではありませんが、できればご予約頂ければ幸いです。
ディナーもケーキも、カフェも、音楽も楽しみながら
クリスマスを迎えれたらと思います。
一緒に聞いてくださるお客さまが居て、この物語は始まるのです。
まだ。
始めれるかどうかは、23日に分かる。ということ。
ご予約お待ちしております。
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