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「物」の裏には必ず人がいて、必ず想いがある。
「チーズ工房醍醐」
実は、9月に新宿高島屋さんでブースにてご一緒させて頂くことになったのですが、
正直、醍醐さんが作る「チーズ」という物だけを食べて、コラボを考えるより、
実際にどんな方が、どんな背景で、どのような場所、どのような方々と作られているのかを知りたくなって、
来てしまいました。
ちょっと愛媛まで。
![_DSC6586](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC6586-e1500987557897-331x500.jpg)
赤い屋根がチーズ工房とお乳を絞る場所。
東京生まれ、東京育ちの國分さんは、
愛媛の内子に来られたのは7年前。
國分さんが以前食べたイタリアのチーズの風土に近く、
なおかつ「放牧」で牛を育てているから、ここの場所で、
チーズを作り始めたそうで。
![_DSC6515](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC65151-500x331.jpg)
國分さん
![_DSC6536](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC6536-500x331.jpg)
身振り手振りが大きくなってしまいました。笑
私も様々なご縁があり様々な「職人」の方と出会ってきましたが、
國分さんは、ちょっと異質。
視野が広いというか、
いい意味でビジネスマン。
店主の好きな食の職人のたどり着く先は、
「美味しいものを食べてもらいたい」
というところに行き着く。
それが、言葉として
「本物を食べて欲しい」
「食べて笑顔になって欲しい」
「元気になってほしい」
とか少しニュアンスは変わるけれど、
「美味しいものを食べてもらいたい」はみな同じ。
だけど、
それを「どのように」がみんな違うのだ。
自分が作ることが大切だと考える人もいれば、
目の前の人に食べてもらうことを大切だと考える人もいれば、
多くの方に食べてもらうことが大切だと考える人もいる。
國分さんは本物を作りつつ、
「buyout」を目指す。
なぜなら多くの方に、國分さんのイタリアで食べたチーズの感動を伝えたいから。
そのためには、資金のある企業にバイアウトされることで、
経営の安定を図れるから。
だからこそ、自分自身を「生産者」と位置付ける。
だからこそ、アーティストにはならない。
だからこそ、大量に作れることを視野に入れる。
結果、
「本物のチーズを多くの方に食べてもらえる」
という道筋。
かっこいいです。
ものすごく。
そんな方のチーズを使わせてもらうことは光栄ですし、意識がかなり変わる。
![_DSC6745](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC6745-e1500987513209-331x500.jpg)
熟成庫は地下。この地下室も自家製。おかしいよ。ほんと。
![_DSC6767](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC6767-500x331.jpg)
8度ぐらいに管理された熟成庫。地下って涼しいのね。
![_DSC6773](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC6773-500x331.jpg)
熟成庫に整列するチーズたち。
![_DSC6780](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC6780-500x331.jpg)
お先に失礼。
ただ、そんな國分さんの存在すら霞む人が近くにいた。
山田さんだ。
![_DSC6691](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC6691-500x331.jpg)
山田さん
放牧を管理しているスーパーな人。
かつて山であった場所を開墾し、
放牧場にしている。
今は7つほどあるそうだが、あの山も、あっち側の山もやんなきゃいけないんだよねー
と語る。
![_DSC6717](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC6717-500x331.jpg)
指刺すのは、「あの山」
![IMG_8257](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/IMG_8257-500x375.jpg)
あの山の頂上。
![FullSizeRender 175](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/FullSizeRender-175-500x375.jpg)
鎮座する山田さんのおもちゃ。ユンボ。
最近趣味があるらしく、ぶどうを使った◯◯を作りたくて、山葡萄も育ててるんだそうな。
47年前くらいから酪農を始めたということは、伺っていたのだけど、
ん?
山田さん何歳??と疑問が。。
72歳だそう。
72歳というお年を一切感じることなく、5年、10年先の
自分のやりたいことを、目をキラキラさせながら話す山田さん。
「かっこよすぎる。」
山田さんからしたら、ユンボがおもちゃなわけですよ。
これで、木をなぎ倒して、牧草地を増やすんですって。
やんなきゃなー。という言葉を何度聞いたことか。
そんなスーパーな山田さんが居たからこそ、
國分さんも自分の想いを形にできているんじゃないかなと。
地域が面白くなる。というのは、
やはりどれだけ「地元」に住まう方の協力があるかどうか。
アーティスト気取りの移住者はいらない。という國分さんの言葉が妙にしっくりくる。
「経済を回さないといけないのだ」
たった3時間の滞在でしたが、
かなり濃ゆい出会いを頂きました。
なんでそこまでしていくの?
なんてことも聞かれますが(最近はほぼないですが。笑)
「面白いから」
それだけ。
たった一回。
たった6日間新宿高島屋さんで、一緒になるだけなのだけど、
だからこそ、行くのだ。
だからこそ、動くのだ。
この機会がなければ、絶対に会えなかったから。
國分さんにも、山田さんにもね。
人一人の人生を聞かせてもらえるのだから、
動いた方がいいと思うのです。
![_DSC6519](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC6519-500x331.jpg)
最高の笑顔。
![_DSC6701](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC6701-e1500987535166-331x500.jpg)
牛さんがこっちむいてくれました。
![IMG_8230](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/IMG_8230-e1500987638550-375x500.jpg)
人懐っこい子。
![_DSC6583](http://cafe-ma-no.com/cms/wp-content/uploads/DSC65831-500x331.jpg)
インターン生光里氏はなにを思っただろうか?
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