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「物」の裏には必ず人がいて、必ず想いがある。

「チーズ工房醍醐」

実は、9月に新宿高島屋さんでブースにてご一緒させて頂くことになったのですが、
正直、醍醐さんが作る「チーズ」という物だけを食べて、コラボを考えるより、
実際にどんな方が、どんな背景で、どのような場所、どのような方々と作られているのかを知りたくなって、

来てしまいました。

ちょっと愛媛まで。

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赤い屋根がチーズ工房とお乳を絞る場所。

 

東京生まれ、東京育ちの國分さんは、
愛媛の内子に来られたのは7年前。
國分さんが以前食べたイタリアのチーズの風土に近く、
なおかつ「放牧」で牛を育てているから、ここの場所で、
チーズを作り始めたそうで。

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國分さん

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身振り手振りが大きくなってしまいました。笑

私も様々なご縁があり様々な「職人」の方と出会ってきましたが、
國分さんは、ちょっと異質。

視野が広いというか、
いい意味でビジネスマン。

店主の好きな食の職人のたどり着く先は、
「美味しいものを食べてもらいたい」
というところに行き着く。

 

それが、言葉として
「本物を食べて欲しい」
「食べて笑顔になって欲しい」
「元気になってほしい」
とか少しニュアンスは変わるけれど、
「美味しいものを食べてもらいたい」はみな同じ。

だけど、
それを「どのように」がみんな違うのだ。

自分が作ることが大切だと考える人もいれば、
目の前の人に食べてもらうことを大切だと考える人もいれば、
多くの方に食べてもらうことが大切だと考える人もいる。

國分さんは本物を作りつつ、
「buyout」を目指す。
なぜなら多くの方に、國分さんのイタリアで食べたチーズの感動を伝えたいから。

そのためには、資金のある企業にバイアウトされることで、
経営の安定を図れるから。

だからこそ、自分自身を「生産者」と位置付ける。
だからこそ、アーティストにはならない。
だからこそ、大量に作れることを視野に入れる。

結果、
「本物のチーズを多くの方に食べてもらえる」

という道筋。

かっこいいです。

ものすごく。

そんな方のチーズを使わせてもらうことは光栄ですし、意識がかなり変わる。

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熟成庫は地下。この地下室も自家製。おかしいよ。ほんと。

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8度ぐらいに管理された熟成庫。地下って涼しいのね。

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熟成庫に整列するチーズたち。

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お先に失礼。

 

ただ、そんな國分さんの存在すら霞む人が近くにいた。

 

山田さんだ。

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山田さん

放牧を管理しているスーパーな人。

かつて山であった場所を開墾し、
放牧場にしている。
今は7つほどあるそうだが、あの山も、あっち側の山もやんなきゃいけないんだよねー
と語る。

 

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指刺すのは、「あの山」

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あの山の頂上。

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鎮座する山田さんのおもちゃ。ユンボ。

最近趣味があるらしく、ぶどうを使った◯◯を作りたくて、山葡萄も育ててるんだそうな。

47年前くらいから酪農を始めたということは、伺っていたのだけど、
ん?
山田さん何歳??と疑問が。。

72歳だそう。

72歳というお年を一切感じることなく、5年、10年先の
自分のやりたいことを、目をキラキラさせながら話す山田さん。

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「かっこよすぎる。」

山田さんからしたら、ユンボがおもちゃなわけですよ。
これで、木をなぎ倒して、牧草地を増やすんですって。

やんなきゃなー。という言葉を何度聞いたことか。_DSC6642

そんなスーパーな山田さんが居たからこそ、
國分さんも自分の想いを形にできているんじゃないかなと。

地域が面白くなる。というのは、
やはりどれだけ「地元」に住まう方の協力があるかどうか。

アーティスト気取りの移住者はいらない。という國分さんの言葉が妙にしっくりくる。

「経済を回さないといけないのだ」

たった3時間の滞在でしたが、
かなり濃ゆい出会いを頂きました。

なんでそこまでしていくの?
なんてことも聞かれますが(最近はほぼないですが。笑)

「面白いから」

それだけ。

たった一回。
たった6日間新宿高島屋さんで、一緒になるだけなのだけど、

だからこそ、行くのだ。
だからこそ、動くのだ。

この機会がなければ、絶対に会えなかったから。
國分さんにも、山田さんにもね。

人一人の人生を聞かせてもらえるのだから、
動いた方がいいと思うのです。

 

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最高の笑顔。

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牛さんがこっちむいてくれました。

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人懐っこい子。

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インターン生光里氏はなにを思っただろうか?

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