パティシエとしてできること。
パティシエとして、
神戸にある友生支援学校に行かせてただきました。
トライやるウィーク(兵庫県の中学2年生による職業体験)の一環で、
一緒にケーキを作るというもの。
「支援学校」というと、これまであまり関わることのなかった世界。
それも、パティシエとして接しさせてもらえるのは、
今まで一度もないのです。
正直不安ばかりでした。
ですが、
実際に彼女、彼らたちを前にすると、
そんな不安もどこへやら。
一緒に卵を割って、
一緒に粉をふるって、
一緒にまぜて、
一緒に焼く。
フルーツをきったり、ナッペをしたり、ケーキを飾ったり。
一緒に給食を食べて、
一緒にいちじく採りにいったり、
一緒に遊んだり、
たった1日だけにも関わらず、様々なことを「感じさせてくれる」
彼ら、彼女たちは、
一人だけでは、できないこともあって、
でもそれをできるように、
先生たちが一人一人寄り添って「支えてる」
成長もすごいスピードではないけれど、
確実に少しづつ、できることが増えて、成長していて、
それらを、先生たちは見逃さないし、
丁寧に褒める。
人と人が触れ合い、認め合う世界。
あなたがそこにいることが、全て。
1日笑顔が絶えない教室には、
なんだか幸せな香りが広がってました。
感じたことが多すぎて、まとめることはできないけれど、
食べる。ということ。
美味しい。ということ。
ケーキ。というものは、
本当に人を笑顔にする力を持っているし、
彼ら、彼女たちが、
ニコニコしながら一緒に作ったケーキを食べてる時。
心から、心の底から、
パティシエという笑顔の素を作れる「道」を選択していて良かったと思いました。
職業体験をしてもらう。という体裁ではありますが、
実は今回一番得たのは、店主の私です。
自分のやってきた道を、
彼ら彼女たちは、認めてくれて、
さらなる可能性を教えてくれたのです。
このような貴重な経験をさせてくださった、
友生支援学校の皆様には感謝です。
さまざまなサポートをしていただきありがとうございました。
声をかけてくれたから。始まった。
これからの新しい道。
楽しみです。
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