「笑顔の素」を生み出す魔法使い
「笑顔の素」を生み出す魔法使い
ちょっと店主の昔話を。
私、幼少時代の夢は
「たこ焼き屋さん」でした。
それはたこ焼きが好きで、大好きなたこ焼きを食べると、嬉しくて、楽しくて…
きっと幼少時代はこんな「言葉」しかなかったと思うんです。
今は大きくなって、「言葉」考え、選び、使うことができます。
だから、もっとわかる。
ただ、美味しいものを食べたかったんじゃなく、
その美味しいものを食べた時に、「笑顔」になる。
そのことがとても嬉しくて、楽しくて、
目の前でたこ焼きを焼いてくれたおっちゃんは、
そんな「笑顔の素」を生み出してしまう魔法使いのように感じてたのかもしれません。
幼少時代の記憶なので、
どんなおっちゃんだったか、どこで食べた時なのか、誰と一緒にいたのか?(たぶん親なのだと思いますが。)
曖昧で、ぼんやりとしか覚えていません。
けど、
先日行った
「TAKOYAKI STAND TAKADA produce by KITAYA」で、
小さな少年が、背伸びをして、微動だにせず、
たこ焼きが出来上がる工程をずっと見ていました。
その光景を見て、
ぐっと来るものがありました。
たぶん、この光景。
幼いころの私もしていたのだろう。と。
きっかけは、
たこ焼き屋さん。
「笑顔の素」を作れるすごい仕事だったから。
小さなきっかけで、
今cafe ma-noがある。
それは間違いありません。
もしかしたら、
この日、同じように覗き込んでみてくれた少年は、
将来「笑顔の素」を作れる何かをしているかもしれませんね。
そのきっかけを生み出せたこと。
それが、何より嬉しかったのです。
美味しいものは、
人を変える力を持っている。
だからこそ、
私たちは、自分たちの仕事に誇りと責任を持って取り組むことができます。
それが、コーヒーであれ、ケーキであれ、たこ焼きだったとしても…
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